2人
お酒。
大人数でワイワイガヤガヤして飲むのはほんとに楽しい。
赤くなった自分の耳も気にせずに、見栄を張って飲んだお酒。
そんな夜があったことは忘れられないだろう。
そしてこの頃。
僕はよく2人で(少人数で)お酒を飲む。
無理をせず飲むので、今日飲んだお酒の名前も味も杯数も全て覚えている。
仕事の話をしながらだらだらとトーク。
大人になったんだって少し実感する。
体も心も1つも成長はしていないのに。
ただ日常の環境が、世の中の情理に逆らわずに横並びの人ごと1つ上がっただけなのに。
2人で飲むときだから、きっと話をするのはターン制になる。
僕の仕事、あなたの仕事、僕の仕事、あなたの仕事…
いつも2人飲みの前は、たくさん話を聞こうと心掛けていくんだけども、結局お酒が入ると舌が弾んでしまう。
人は自分の話を聞いてもらいたいものなんだな。
だから、辛いことがあれば話せる人に寄り道して、人がいなければ場所に寄り道して。
人の話を聞くのは、知らない世界で知らないものを知らない視点で見れるから好きだけど、
自分の思うことを外に出す。
この気持ちに同感・同情して欲しい。
僕はこんなに頑張ってるんだぞ。
きっとそんな気持ちの方が大きくなって、押さえつけた気持ちに急にスイッチが入ったりする。お酒のせいが大半だけど。
もう相手が聞いてなくても、辛いことあれば口を開けばいいんだよ。
ふーん、そっか、大変だね、
これだけでもさ、嬉しくない?単純かな。
僕の口が音を出して、あなたの耳に届いて。
その後にあなたの口が開いて、音が返ってきての繰り返しができれば。
そうして今日の最後に、
”楽しかったね”って自分もあなたも思えたら大満足よ。
家に帰ったら、今日なに話したか覚えてない日でも、心の中はスッキリしてるもんなんだよな、結局のところは。
よかった、僕ら人間が単純な生き物で。
これからもたくさん話そうね。